2020年のふりかえりとご挨拶
久々の投稿が年末に。
今朝1年を振り返っていたので、そこからのメッセージとご挨拶を。
この1年は、振り返ると「経営とは?」という問いを意識して過ごしました。私自身が会社を経営しているのではないのですが、お客様や取引先など、関わる方は経営者の方が多いためです。昔は大企業の役員や代表の方が多かったのですが、今は創業者の方が圧倒的にお目にかかる機会が多くなりました。
それで、年末のこの時期に2020年の総括として、なぜこのような投稿をしているのかという理由からお話しします。
ふと振り返ると、私の人生はとにかく経営者の方々と接することの多い人生だと、この12月にとある問いに答えている最中に気づきました。経営者というと男性女性関わらずなのですが、多くは男性です。(もちろんその奥様でいらっしゃる方は知性や教養に溢れている方が多いのですが、これからそのような女性経営者を増やしたいと思っています。)
そして、この3年は国内外のビリオネア、ミリオネアである方々とご縁を頂戴するようになり、そういう方々の考え方や哲学に大きく影響を受けてきました。環境が自分をつくると言いますが、まさにその通りで、時間と空間を共有している中、理解に徹しようとしているだけで自分自身にも大きな変化が起きていくのがわかります。私は「一流に触れなさい」と多くの方に教わりました。時には場違いなところや、自分には違いすぎるステージの方々が集まる場所にも積極的に足を運びましたし、そういうことに多くの時間とお金を投資してきたなと感じます。
ちなみに「(会社)経営」という言葉を辞書で引くと、
事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。
とあります。
まず前提に事業目的の達成とありますが、その事業目的そのもの、そして目的を達成するビジョンのスケールや、それを達成していくために想定しているリソースや時間軸など、どのように考えていらっしゃるのか、これが会社の行方を全て握っていると言っても過言ではないです。それがどう重要かということをお伝えしますね。
経営者という景色の手前の話を先にさせていただくと、自分のスキルだけでビジネスをする方。仕組みや人を積極的に導入しない方。多分、年収でいうと1,500万〜3,000万円くらいをウロウロする方が多いのかなという感覚です。自分のスキルだけでというのは、簡単にいうと自分のスキルを高めて、時間を切り売りするビジネスということです。例えば、1時間の相談料が5万円程度の弁護士さん、コンサルタントはよくいらっしゃいます。ただ、1日にその相談が2件とれたとして、10万円です。週5日勤務で毎日2名の集客ができたとしても、10万円×20日×12ヶ月で2,500万円です。実際には、集客や書類作成などの作業時間や経費などもかかるので、収益として手元に残るのはもっと少ないですよね。(意図せずにここに居続ける場合もありますが、本人の問題で自分を過信していたり、人を信じられないケースもあります)
このケースで、売上を増やそうとする時に「もっと(今のやり方で)客をとればいい」と思ったのでしたら、残念ながらそのビジネスの成長は頭打ちです。意外かもしれませんが、自由な時間とさらなる収益を生んでいくソリューションが見えない限りダメです。こういう人がいくら年商1億円も目指しても絶対無理なんですね。読んでわかりますよね?このまま行っても1億円に行かないねっていう話です。
プラスアルファの業務を増やしても、忙しい人を忙しくするだけで、だいたい健康を害したり、家族や大切な友人との関係がおかしくなったり、適切な意思決定の余裕がなかったりして判断を誤り、どこかで必ず軌道修正が入ります。弁護士をやめましょうとか、コンサルタントをやめましょうという話ではないんですけど、自分の専門性とビジネスを大きくしていく時のスキルや考え方は、必ずしも同じ領域にないということです。
それで、本題なのですが、「では、売れる方法を学ぶのは意味がないのか!」となりますよね。多くの広告にはそういう見出しがたくさんあります。それは一つのスキルやノウハウとして獲得した方がいいと思います。でも、私がこの1年「経営」、「経営者」というものを意識して過ごす中で、もっと大事なことが見えました。
この話は、ロバート・キヨサキさんが教えていらっしゃるキャッシュフロー・クワドラントの、左から右に移る時のブレイク・スルーです。ロバート・キヨサキさんは、このブレイク・スルーの具体的な手法を数多に書かれているわけではありませんが、ご自身の経験における部分で、不動産投資についてはたくさんの実例があります。
キャッシュフロー・クワドラントの著書で主に書かれているのは従業員・自営業者・ビジネスオーナー・投資家の4つのセグメントとお金の関係です。「E:従業員・S:自営業者」が、「B:ビジネスオーナー・I:投資家」の違いの話です。実は世の中で会社を経営されている方でも、多くの方は自営業者(S)に分類されるクラスの方が圧倒的に多いです。私は幼少期に「社長」という言葉を聞くと、「お金持ち!」と思っていたんですね。イメージとしては「B:ビジネスオーナー」です。でも色々な経営者の方に合わせていただく中で、そうではない。違いがわかるようになりました。本当の成功者がどんな状態かというと、圧倒的な「時間持ち」なんです。自由な時間とお金が増えていくんですね。魔法のように聞こえるかもしれませんけれど、本当です。Dr. ディマティーニ も本田健さんも、お名前は出せませんが、実在の方々がそうです。
では、このビジネス上のブレイク・スルーは如何様にして起きるのか?ですよね。
それは、あなたが「ミッション」に出会うことです。ミッションとは、一言で言うとあなたの人生における主要な「職業」です。(これが経営者の場合には事業目的と関係してきます)英語にキャリア(career)という言葉があります。「キャリア」の語源になったのは、ラテン語の「carrus(車輪の付いた乗り物)」であると言われており、それが後にイタリア語(carriera)、フランス語(carriere)となって、レールコースを意味するようになりました。つまり、車輪の通った跡(轍・わだち)を意味しています。語源を踏まえると「生きてきた軌跡(人生そのもの)」と言えます。
一般的に多くの「成功」は金銭的な成功を指していることが多いですが、それは人生の一部です。私たちの人生は多くのもので構成されます。それは、高められた精神性や、家族や人間関係、身体的な健康や美しさの成功を含みます。その成功に行くまでの軌跡そのものがキャリアであり、私たちの人生という時間、プロセスです。
ミッションに出会うことで、あらゆることはあなたのリソース(資源)と手段に変わります。資源や手段になるということは、選択肢が複数見えるということです。
また偉大なミッションとビジョンは、人に影響を与えます。コントロール不要で、人が動く力学が生まれます。それはリーダーシップとも呼ばれ、ひらかれた愛あるコミュニケーションを含みます。
私が長いこと、「成功哲学」や「精神世界」を語ることに自分でストップをかけていたのですが、そういうものを無意識に収集し、そういうことに関連するご縁をたくさん得てきました。もう直視すると逃げられません。(笑)よく「成功哲学」を批判する方もいらっしゃいますが、わからない人にはわからない世界かもしれません。なぜなら、私たちが受けてきた学校教育というものは、「E:従業員・S:自営業者」を育成するものだからです。だから、否定もしたくなると思います。「怪しい」とか、「うまくいくはずがない」というように。「成功しない法則」に汚染されているので、仕方がありません。
でも、一流、本物に出会うと、そんな疑念は吹き飛びます。成功者は本当に精神性も磨かれていらっしゃいます。内面が美しい方々ばかりです。そしてそういう在り方でないと続かないことを知識でも経験からもご存知です。好奇心と飽くなき探求に溢れ、新しい学びや人からの支援に対して驚くほどに謙虚。自分のミッションには忠実でありながらも人を尊重し、自分の感情や行動に対し責任を持てる自制心と、オープンな心。
「学ぶより慣れろ。」
こう言われたこともあります。
私たちの思考は、過去を参照して、目の前の事象を自分の価値観でジャッジします。学ぶ時に起こる弊害の一つです。「守・破・離」と言われる中の「守」の段階においては、ある意味では盲目的になり、自分を預けられるか、身を委ねられるかは本当に重要です。身を委ねていいと思えるような、素晴らしいご縁をいただいている人生に、心から感謝したく、想いを綴ってみました。
2020年、ご縁をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
多くの豊かさと恩恵を私のもとに運んでくださったことに心から感謝申し上げます。
そして、少しでもそれを皆様が望む形で還元できていたのであれば嬉しいです。
2021年も、皆様が心からのミッションに出会い、自分自身と人を成功に導く源泉であられますように。
良いお年をお迎えくださいませ。
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